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用語 解説

英数字

0.5世代 0.5せだい OBJECT「0.5世代」の項を参照
C4 C4 『コンポジション4』と呼ばれるプラスチック爆薬。粘土状で、自在に変形できる性質を持つ。大きさや形を調整することで爆発力をコントロールしやすい特性を利用して、対象の局所的な爆破などに用いられる。衝撃や着火で爆発することはほとんどなく、安全性は非常に高い。使用の際には雷管や起爆装置を直接差し込み、爆発させる。
C4
CVD CVD 化学蒸着(Chemical Vapor Deposition)。定着させたい成分を含む気体を化学反応させることで、対象の表面に薄い膜として定着させる蒸着法で、化学気相成長、化学気相蒸着とも呼ばれる。クウェンサーが使用しているのはプラズマCVDと呼ばれる方式で、気体をプラズマ化させて蒸着するもの。緻密な作業に向いており、半導体素子の製造などで利用される。
IRジャマ― irじゃまー 赤外線(=Infrared Ray)妨害装置のこと。赤外線を放射することで実際とは異なる情報を送り込み、搭載されたセンサーを混乱させ、誤作動を誘発するもの。ミサイルなどに搭載された誘導装置に対して使われることが多い。
JPlevelMHD動力炉 JPlevelMHDどうりょくろ オブジェクトに使用されている電磁流体発電を利用した動力炉(MHDは電磁流体力学=Magneto-Hydoro-Dynamicsの意)。出力は従来型動力炉の軽く数百倍を越え、巨大なオブジェクトの高速機動と、膨大な数の高出力兵器の同時稼働を実現している。燃料には融解後に構造を変化させ、再固化した石炭を使用しており、一度の補給で5年間稼働。精密機械を凌駕する職人たちの手作業によって生み出された、人類の技術の結晶と言える。
PMC PMC 民間軍事会社(private millitary company)のこと。直接的な戦闘行為のみならず、要人、施設などの警護任務から、兵站の整備、軍事教育などの後方支援任務に至るまで、各種軍事サービスを生業としている。『資本企業』において特に発達しており、軍事全般において国家からの委託を受けていることから、大小さまざまな会社が存在している。
UAV UAV 無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle)のこと。ドローンとも呼ばれ、操縦士が搭乗することなく、無線やプログラミングなどで遠隔操縦される。空撮や農薬散布、災害調査など、省コストや操縦士の保護を目的に用いられており、軍事目的ではオブジェクト展開前の先行偵察や天候観測のほか、戦況の確認、戦闘訓練における標的、輸送任務など、多岐に渡って利用されている。
WL3B1/WL3B2 WL3B1/WL3B2 正統王国のオブジェクト『ベイビーマグナム』の兵装パターンのコードナンバー。WL3B1は対物兵装で、単一目標をピンポイントで破壊するために使用されるもの。WL3B2は『キラースコール』と呼ばれる対人補助兵装で、扇状に数百のレーザービームを射出、敵基地の守備兵殲滅を目的に使用される。

あ行

アクティブスレッジ あくてぃぶすれっじ OBJECT「アクティブスレッジ」の項を参照
アンジェリナ・リスト あんじぇりな・りすと オブジェクト級の戦略AIを完成させるために必要とされる、越えるべき『壁』が記された論文。暴走や停止の要因、誤学習などの、あらゆる弱点や失敗例を網羅しており、AI研究の世界標準として、『正統王国』軍のデータベースにも公式登録されている。
囲魏救趙 いぎきゅうちょう 『魏を囲んで趙を救う』――敵を集中させずに分散を狙い、正面から立ち向かわず、隠された弱点を攻撃すべしという戦術。魏の軍に都を囲まれた趙から救援を求められた斉が、直接援軍に向かうのではなく、魏の都を攻め、趙から撤退してきた魏軍を待ち伏せて叩いたという中国の故事で、兵法三十六計の第二計に数えられている。
イグザクトジャベリン いぐざくとじゃべりん OBJECT「イグザクトジャベリン」の項を参照
ウイングバランサー ういんぐばらんさー 詳細はOBJECT「ウイングバランサー」の項を参照。
インディゴプラズマ ういんぐばらんさー 詳細はOBJECT「インディゴプラズマ」の項を参照。
ウォーターストライダー うぉーたーすらいだー OBJECT「ウォーターストライダー」の項を参照
営倉 えいそう 軍隊において、罰則を受けた兵士が入れられる懲罰房(牢屋)のこと。
エリート えりーと 超大型兵器『オブジェクト』のパイロットのこと。『エレメント』と呼ばれる厳しい適合条件を満たした者を選抜、その『資質』を化学的・電気的に開発することで、『オブジェクト』を操縦する端末としての『エリート』が完成する。その才能は、天才を軽く超える領域まで徹底的に磨き上げられるが、搭乗する『オブジェクト』に合わせて脳と身体を調整されるため、同系機以外の操縦は不可能である。また、戦争の勝敗を左右する『オブジェクト』を操る者として、国家の思惑に逆らわない資質を持つことが最重要視され、『エリート』自身の人権が軽く扱われることも多い。
オブジェクト おぶじぇくと OBJECTのページ参照

か行

下位安定式プラズマ砲 かいあんていしきぷらずまほう 主砲内部に充填された特殊なガスに高い電圧をかけることでプラズマ化させ、その莫大なエネルギーを打ち出すことで破壊力を生み出す兵器。圧倒的な出力を持つJPlevelMHD動力炉によって実現したもので、オブジェクトの主兵装として装備される。
ガトリング033 がとりんぐ033 情報同盟本国でのラッシュの呼称。
詳細はOBJECT「ラッシュ」の項を参照
機密保護装置 きみつほごそうち オブジェクトに設置された自爆装置。システムに動力、武装から装甲に至るまで、オブジェクトは最重要軍事機密の塊であるため、敵対勢力に鹵獲された際の技術の流出防止を目的とする。『ベイビーマグナム』の場合、大破せずに行動不能に陥ったとシステムが判断した場合に、装甲と動力炉の間のスペースに下位安定式プラズマ砲の特殊ガスを封入して爆発させる仕組みとなっている。
黒軍服 くろぐんぷく 『正統王国』の督戦任務に就いている軍人たちの別称。身に着けている黒地に金刺繍の縁取りが施された制服からそう呼ばれている。
黒軍服
君主会議 くんしゅかいぎ 『正統王国』の最高意思決定機関。血統によって受け継がれた所属各国の『王』たちによって構成されており、有識者からなる『評議会』の意見を参考に意思決定を行う。
血統局 けっとうきょく 『正統王国』において遺伝情報を管理している機関。特に『貴族』階級において、血統の正しさを証明するために機能しており、相続に関わる問題の回避に利用されているほか、没落した『貴族』の保護、支援なども手掛けている。
高耐火反応剤 こうたいかはんのうざい オブジェクトの装甲に使われている材料のひとつ。装甲強度を上げるために用いられるもので、熱した鋼を鍛える際に混入される。その配分はミリグラム単位で行われる非常にデリケートなもので、ほんの少しでも割合を誤ると装甲強度が著しく低下してしまうため、熟練した職人技が必要とされている。
工兵 こうへい 戦闘を速やかに行うために必要な、さまざまな支援任務を遂行する兵科。塹壕やバリケードなどの陣地構築や橋梁や道路の敷設、爆破工作、地雷敷設と地雷原除去など、その任務は多岐に渡る。爆発物のほか、火炎放射器などの特殊兵器を扱うこともある。クウェンサーは厳密には軍属ではないが、工兵扱いで移動式ベースゾーンの設置を主任務としており、オブジェクト整備は派遣留学生としての教育の一環となる。

さ行

資本企業 しほんきぎょう 4つの世界的勢力のひとつで、極端な資本主義体制を志向した企業の集合体。最重要視されているのは『経済活動』と『資産』。
貯金の大小をはじめとした個人資産こそが優劣を決定する。オブジェクトをはじめとする軍事全般はPMC(民間軍事会社)に委ねられている。
シャークアンカー しゃーくあんかー 所属不明オブジェクト『トライコア』の動力炉下部に取り付けられた錘。不安定な海上での姿勢制御のために設置されており、状況に合わせて自在に伸縮し、バランスを取る仕組みとなっている。先端部分は推進装置であるウォータージェットの吸排水口を兼ねる。
シャークアンカー
『真実の鏡』 しんじつのかがみ 『情報同盟』で開発されたエリート用の認識介入プログラム。認識と思考のプロセスに介入することで、命令=言葉だけではなくデータや画像など、あらゆる情報を恣意的に変換し、意図的に特定の方向に誘導する効果を持つ。
信心組織 しんじんそしき 4つの世界的勢力のひとつで、あらゆる思想と宗教を受け入れることを是とした、さまざまな宗教団体の集合体。最重要視されているのは『思想』と『信仰』。 各々の思想や宗教の代表によって構成される『中央』の協議の元に統治されている。
ジュリエット じゅりえっと 『ラッシュ』に搭載された戦略AI。『情報同盟』の『オブジェクト無人化計画』の一端として開発され、現在、第三次試験運用中。通常時はその高速演算性能を駆使してオブジェクトの基本操作を担当しており、発生したエラーやバグをエリートが修正する形で運用されている。
情報同盟 じょうほうどうめい 4つの世界的勢力のひとつで、情報の収集と管理による支配を目指した諸国の集合体。情報の真偽こそが最重要視されている。
スノウクエイク すのうくえいく 詳細はOBJECT「スノウクエイク」の項を参照。
スポッター すぽったー 狙撃手を補助する観測手のこと。風や目標の状態といった狙撃に必要な情報を伝えたり、照準の精度を上げるために実際の着弾点を観測するなどの役割を持つ。
スポッター
正統王国 せいとうおうこく 4つの世界的勢力の中のひとつで、封建的身分制度が採用された諸国の集合体。最重要視されているのは『血統』と『名誉』。各国の『王』によって構成される『君主議会』と、その諮問機関『評議会』の元に統治されており、その権力は『貴族』によって掌握されている。
センサースーツ せんさーすーつ 『エリート』が『オブジェクト』に合わせて精神的・肉体的調節を行う際に着用する調整用スーツ。繊細な調整のためには詳細な身体情報のモニタリングが必要とされるため、体にぴったりとしたシルエットで、計測に適した素材が使われている。
センサースーツ
戦場お掃除サービス せんじょうおそうじさーびす 『資本企業』のPMC。オブジェクト運用を任されるほどの規模を持たない零細PMCで、偵察、砲撃支援などの大手PMCの補佐を主な業務としており、依頼さえあれば肩揉みや耳かきまで何でもござれがモットー。アラスカ戦場跡迎撃戦の後、『資本企業』の撤退に合流できずに置き去りにされ、自力で本国に帰還する途中だった。
戦場お掃除サービス

た行

多国籍軍 たこくせきぐん オセアニア軍事国攻略戦において、4つの世界勢力によって構成された連合軍。各国からオブジェクトが参戦し、20機以上が一堂に会する大部隊となっている。作戦指揮官は『正統王国』のフライド評議会議員。
第8世代暗号通信 だいはちせだいあんごうつうしん オブジェクトに用いられている通信システム。量子暗号技術が用いられているため、介入や傍受から守られた、絶対的に安全な通信が可能となる。
チャフミサイル ちゃふみさいる アルミを蒸着させた小片などの、電波を反射する性質を持った物体を散布するためのミサイル。レーダー探知をかく乱するために用いられるデコイ(囮)の一種。イグアス山岳砲撃戦では、マスドライバー財閥側が自然発生した雲に金属の微粒子を混ぜ込み、レーダーへの遮蔽物に変える天候兵器として使用されている。
テクノピック てくのぴっく 4年に一度、大西洋の巨大な人工浮揚島『オリンピアドーム』で開催される国際的なスポーツの祭典。人間工学が高度に発達した結果、競技者の心技体ではなく、彼らを補助するウェアやシューズなどが主役となっており、その名の通り、世界的勢力が技術力を競う代理戦争の場となっている。また、選手の暗殺や競技の妨害、過度のドーピングによる被害がまかり通っているため、『死の祭典』『殺戮パレード』とも呼ばれている。大会警護のため、それぞれの世界的勢力から第二世代オブジェクトが一機ずつ派遣される。
督戦 とくせん 『正統王国』軍中枢に設置された独立機関。憲兵隊とは別個の組織でありながら、犯罪や捕虜の扱い、作戦行動時の不適切な行動など、戦場における兵士たちの行動を監督する立場と、各部隊を任意の時期に督戦する権利、階級に関わらず違反者を拘束する権利、従わない場合に『緊急時措置』を行使する権利を持つ。本来、兵士を監督し、その士気を上げて戦わせる職務で、前線の監視や逃亡の阻止、処罰などを行うようになった。
トライコア とらいこあ OBJECT「トライコア」の項を参照

は行

ハンドアックス はんどあっくす プラスチック爆薬の一種。C4よりも高性能だが、製造には特殊な触媒を必要とするため、非常にコストが高く、グラム単位の価格はプラチナを超える。アラスカ極寒環境雪上戦後、クウェンサーにはこのタイプの爆薬が支給されている。
ハンドアックス
バックドア ばっくどあ 本来、必要とされる正規の手続きを経ずにシステムにアクセスできるように、秘密裏に設けられた経路のこと。不正アクセスの際、再侵入のために設置されることが多いが、システム開発段階で悪意をもって組み込まれることもある。
バードとアニマル ばーどとあにまる 『戦場お掃除サービス』の運用している自慢の無人機。50センチメートル程度の大きさで、バードが航空機でアニマルが六輪車両。基本的にラジコン電波で操る偵察機で、単発のロケット砲を装備することも可能。
バードとアニマル
パワードスーツ ぱわーどすーつ 人間の動作や筋力を補助、増強、拡張するために装着される機械装置の総称。アクチュエーターや人工筋肉などが用いられ、操縦の際、着用した人間の動きをそのままフィードバックする『マスター=スレイブ方式』であることが特徴。軍用、作業用など、その目的によって装甲や出力、武装を含めた装備状況が異なる。
パワードスーツ
パーフェクトブラウジング ぱーふぇくとぶらうじんぐ 『情報同盟』が開発している検索エンジン。世界中のありとあらゆる情報を網羅した、圧倒的に膨大なデータ群をベースにすることで、文字列を打ち込むだけで、世界の危機への対処法すら表示される究極の検索エンジンを目指している。
評議員 ひょうぎいん 『正統王国』の諮問機関である『評議会』の構成員のこと。選挙によって選出された有識者たちで、『君主会議』から意見を求められた際に、各専門分野について対応策などを具申する。間接的に王たちの意見を調整できる、血統によらずに得られる最高の位である。
フレーム問題 ふれーむもんだい アンジェリナ・リストに記載された人工知能の弱点のひとつ。人工知能は、対応する問題について検討すべき範囲=『フレーム』を作り、その中で思考する。その際、ある事柄が対応している問題に影響しうるか否かを精査し始めると、無限大のチェックが必要となり、処理が止まるなどのエラーが生じてしまう。極めて限られた条件下でない限り、人工知能はフレキシブルな問題に対応できないという説。
ブライトホッパー ぶらいとほっぱー OBJECT「ブライトホッパー」の項を参照
ブラインドネット ぶらいんどねっと 月面における光学的な第二大気圏。月面のテラフォーミング実験の一環として設置されたもので、可変フォトニック結晶製の半透明ワイヤーで編まれた巨大な半球状のふたつのネットからなっており、太陽光の照射量の調整や放射線の偏向などの役割を担っている。
ブレイクキャリアー ぶれいくきゃりあー OBJECT「ブレイクキャリアー」の項を参照
ベイビーマグナム べいびーまぐなむ OBJECT「ベイビーマグナム」の項を参照

ま行

マスドライバー ますどらいばー 宇宙への物資輸送を、大量かつ低コストで行うための設備。従来のロケット推進と異なり、打ち上げる物体自体に推力はなく、電磁誘導で輸送コンテナを加速して撃ち出すレールガン方式を採用している。
マスドライバー財閥 ますどらいばーざいだん 『資本企業』において、レートビジネスでのし上がった新興勢力のひとつ。マスドライバー分野において、世界最高の建造技術を持つ。実用レベルのマスドライバーを建造できるのは彼らだけと言われている。宇宙開発における採用戦争に敗れた結果、『資本企業』からの脱退を宣言した。

ら行

ラッシュ らっしゅ OBJECT「ラッシュ」の項を参照
リゾレッテ りぞれって マスドライバー財閥でのブレイクキャリアーの正式名称。
詳細はOBJECT「ブレイクキャリアー」の項を参照。
量子鍵 りょうしかぎ 量子鍵配送において、通信を行う二者に供給される暗号鍵のこと。量子力学を用いてランダムに生成されるもので、盗聴が検知された場合には破棄される仕組みとなっている。
リリイマリア りりいまりあ 資本企業でのインディゴプラズマの呼称。
詳細はOBJECT「インディゴプラズマ」の項を参照
レーザー式軌道エレベーター れーざーしききどうえれべーたー 静止軌道を中心に、地上から宇宙に到達する軌道を持つエレベーター。マスドライバーと同様に、宇宙への物資輸送のために考案されたもので、昇降機の推進動力にレーザーを利用している。
レーダー分析官 れーだーぶんせきかん 通信兵の一職種。対オブジェクト戦において、作戦司令室で敵対勢力の機体情報を収集・分析し、そのスペックから予想される弱点を導き出すことを主任務とする。平時において重要な役割がないこともあり、ヘイヴィアは何かと便利に使われることが多い。
ロックオンレーザー ろっくおんれーざー ミサイルなどの兵装で対象物を捕捉、自動追跡するために照射されるレーザーのこと。