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放送開始直前キャストコメント

――作品についての印象や見どころをお願いします。

―花江夏樹さん(以下花江)  ヘヴィーオブジェクトは最初ロボットものだと思ったんです。オブジェクトという兵器が出てきて、それメインで戦っていくお話だと思ったんですけど、主人公の二人が、超大型オブジェクトに立ち向かっていくっていう頭を使った話なんだなとわかってからは見方が変わりました。絶望的な状況から相手を倒すっていうのは、男性的にはすごく燃える展開なので。

―伊藤静さん(以下伊藤)  女性的にも燃えますよ?

―全員  (笑)。

―花江  じゃあもう…“人間としてすごく燃える展開”で(笑)!なので僕はすごくアフレコが楽しみでした。

―石川界人さん(以下石川)  アフレコをしてからの印象は思っていたよりも会話が多くて、そしてテンポがめちゃくちゃ早いんです。でもそれがすっごく面白いんですよ!!そんな中でもちゃんと会話の意味も伝えなきゃいけないですし、今後お芝居的にもどんどん楽しくなっていく作品なんだろうなという印象を受けました。

―鈴木絵理さん(以下鈴木)  シリアスな戦闘シーンがあり、でもテンポのいい会話の部分があり、そのギャップがすごい引き締まって見えるアニメだなって。先程花江さんが仰られていた通り、男らしいというか結構汗臭いアニメだなって良い意味で思いました。女子的にも結構燃えますね!好きですね。

―石川  男のフェロモンがすごいアニメってことだね。

―伊藤  そんな(アニメ)だったっけ?!でも基本的には三人が言ってくれた通りなんですけど、クウェンサーがナレーションで「戦争の意味を忘れてた」というようなズシッとくるメッセージがあって。基本的に今の若い人は特に戦争って身近なものではないから、そういう意味ではヘイヴィアたちの「遠くで何かが起こってる」みたいな気持ちで戦争を見るっていう感覚が、今の私たちに近いのかな、なんて思いながら原作を読んでいました。

――ご自身の演じているキャラクターの紹介をお願いします。

―花江  クウェンサーは、派遣留学生です。性格的には、戦争に対して「あっちはあっちでやっているから俺たちはあまり関係ないんだよ」なんて思いながら結構だらけてやっていたんですけれども、ピンチの時は焦りながらも人のために動けるような奴というか、ヘイヴィアよりも肝が座っているのかなという印象が僕の中ではありました。でもそういう熱い部分もあれば、ちょっとドスケベな部分もあって、そういうギャップが良いなっていうキャラクターです。

―石川  ヘイヴィアは貴族の子なんですが、自分が後を継ぐためには箔がいるということで軍にいます。基本的に何かを守ろうっていう意思は特になくて、クウェンサーはいざという時の正義感はあると思うんですけど、ヘイヴィアは最後の最後まで尻込みしてしまうタイプです。でもキャラクター同士の持ってるスキルが違うので、二人で力を合わせてやっとようやくできることが絶対にあると思うので、ヘイヴィアもヘイヴィアでいなくちゃいけないし、クウェンサーもクウェンサーでヘイヴィアにとっていなくちゃいけない存在なんだろうなと思います。

――二人の掛け合いとかもテンポが良いですよね。

―石川  そうですね。それは原作から鎌池先生がそういうテンポで書いて下さっているので、本当に助かっています。

―花江  ヘイヴィアは言い回しが結構独特だよね

―石川  割と、所謂昔の洋画のテイストがすごく入っているキャラクターだと思いますね。

―鈴木  よく「Hi!」っていう風に手を挙げてますもんね。

―全員  (笑)。

―石川  そういう洋画かぶれなところもあるキャラクターだと思います(笑)。

―鈴木  ミリンダはこのアニメのキーとなるオブジェクトに乗るエリートパイロットです。感情はあまり出さないで淡々としているんですけど、原作を読み進めていくと凄く責任感の強い子で、国を背負いつつ「勝つことが当たり前」というプレッシャーを感じながら戦っているところなど、二人よりも超越した何かを感じたりもします。二人がアニメの中で結構汗臭いから、ミリンダは「タオル」のような存在になれればと思っています(笑)。

―花江  ミリンダが出てくるだけで癒される部分はありますね。可愛いし。

―伊藤  二人がやりとりしているところにぽんと入ると、テンポを落ち着かせてくれるという点では「タオル」だね(笑)。

―石川  ミリンダがいると(会話の)息継ぎができるから本当に助かってます(笑)。

―伊藤  フローレイティアはとても優秀な士官だなと思います。クウェンサーとヘイヴィアを締めながらも、なんかちょいちょいとやって勝てちゃったりするし。状況判断も早いし士官としての能力がすごく高いですよね。それに加えて、強気な部分もあり、彼女なりに周りをしっかり気遣う部分もあり……私としては大好物な(笑)。やっていても楽しいですし、デキる女っていいですよね!

―石川  伊藤さんそのまんまじゃないですか。

―伊藤  あ、本当ですか?ありがとうございます!じゃあ私みたいなキャラです(笑)!

――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?

―伊藤  一話は五人だったね…

―石川  一話が一番ブースの人数少なかったですからね。

―伊藤  でも基本的には、ほとんど喋ってるのはクウェンサーとヘイヴィアの二人だけなので、二人をみんなが見守ってるみたいな(笑)。

―石川  僕は割と休憩時間もテストで噛んだところを何度も練習したり、専門用語がたくさん出てくるのでそこの読み方とかどうなるんだろうみたいな、これが二つに分かれる言葉なのか一つの言葉なのかを練習しています。でも全体的に和気あいあいとして良い雰囲気だと思います。

―伊藤  (花江さんと石川さんを指して)今日もペアルックだしね。

―石川  区別できなくなると困るので僕は白い靴を履いてます(笑)。

―伊藤  ユニット感が凄いね(笑)。

―花江  バディ感でちゃいましたね(笑)。

―鈴木  私はちょっとマニアックなんですけど、(ブースに)入った時に、マイク4本が自分たちの高さでセットされているんですが、二人のマイクの高さが一緒で、そこにバディ感を感じたりします。基本的に戦争ものの作品なので、皆さんは集中を途切れさせないようにしている気がします。

―石川  マイクの高さは鈴木さんが一番低くて。

―鈴木  ダントツで(笑)!

―石川  マイクの高さを調整できる一番低い限界のところを使っていたよね。

―鈴木  感謝感謝ですね、マイクさんには。他の方が入れないかってちょっと不安になっちゃいますけど。

―石川  まぁ…入れないでしょ(笑)。

―鈴木  大変そうですね。兵士の方とかには申し訳ないです。

―花江  かがみながら入っていただいて。

―鈴木  まだこの先もアフレコはあるので、伸ばしていこうと思います。

―全員  身長を?!

―鈴木  まだ……いける……!

―石川  こんな感じでアフレコやってまーす(笑)!

――最後に放送を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いします。

―花江  毎回演じていてとても楽しいのと、ヘイヴィアとの掛け合いがやっててすごく楽しいし、オブジェクトをどうやって倒すかというのが気になって、早く次回のアフレコが始まらないかなと思いながらやっています。一言一言緊迫感のあるシーンが多いのでそれだけ集中してやっていかなきゃいけないと思いますし、まだ僕は絵がちゃんとついたものを見ていないので詳しくは言えませんが、おそらく、とても力の入ったパワーのある作品になっていると思います。

―石川  この作品はオブジェクトのかっこよさもさることながら、クウェンサーとヘイヴィアのいわゆる自分たちの持っているスキルを駆使した戦い方っていう頭脳戦なところもあったりして、本当にいろんな意味で楽しめる作品になっていると思います。今手元にあるもので戦うっていうサバイバル精神とかそういったところも楽しめると思いますので、是非ともご覧いただきたいですし、僕自身、クウェンサーとの掛け合いが本当に楽しいので、「聞いて、喋って、聞いて、喋って」っていう人としての会話ができるなあっていう楽しさを感じながらやっているので、みんながこのお芝居を本当に楽しみながらやっているんだっていることを感じて視聴してもらえればいっそう楽しんで頂けると思います。ヘイヴィアという熱くてへたれで良い奴を全力で演じていきますので、是非とも最後まで見ていただけると嬉しいです。宜しくお願いします!

―鈴木  オブジェクトや火の粉などの躍動感、二人の掛け合い、生身でオブジェクトとどのように戦っていくのか、の三点が主な見どころだと思います。あとミリンダの「タオル」的な要素も見てください(笑)!私自身もみんなとかけあえる会話劇の部分をすごく楽しく演じさせていただいているので、そこにも注目していただきたいと思います。スタッフの方々の力も素晴らしいので、それに負けないように私もアフレコに臨みたいと思いますので、是非楽しみにしていてください。お願いします。

―伊藤  オブジェクト戦のスケールと、オブジェクトとの力の差が歴然な人間との視点の対比も見どころだと思います。そしてやっぱり私たち人間側のキャラクターみんなの関わり方というか交わり方が、本当に面白い作品だなと思います。クウェンサーとヘイヴィアのコンビネーションもいいし、そこにミリンダが入った時の新しい空気があって、それを更に上からキュッっと締めるフローレイティアがいて。そういう人と人が関わった時の面白さがいっぱい詰め込まれている作品だと思うので、そういう部分も楽しみながら、最後までお付き合いいただけたらと思います。

――ありがとうございました!